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天使のくれた時間

天使のくれた時間(The Family Man) 

2000/アメリカ/125分

天使のくれた時間 (字幕版)

お互いの目標のため、恋人のケイトをロンドンに残しアメリカに旅立ったジャック。それから13年が経ち、大手金融会社の社長となった彼は、何不自由ない独身生活を謳歌していた。周囲が浮足立つクリスマスイブもジャックにはお構いなしで、一人帰路についた。しかし翌朝目を覚ますと、ジャックの隣には13年前に別れたはずのケイトが眠っていて、二人の子供の父親にまでなっていた。なんとそこは、13年前にジャックがアメリカに旅立たないという選択をした世界だった。

 

クリスマスイブと「エッグノッグ

ウォール街の大手金融会社で仕事に明け暮れるジャック。クリスマスイブもお構いなしで仕事をし、帰り道はエッグノッグを求めてスーパーに。程なくしてスーパーに拳銃を持った男が現れ・・・。興奮気味な彼との出会いがジャックの運命を変える。 

 

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①小鍋で卵と砂糖を混ぜ、牛乳を加えてさらに混ぜる
②①を弱火にかけ、木べらで絶えず混ぜる
③とろみがついてきたら火を止め、ブランデーなどお好みの洋酒を混ぜる
⑤カルダモンやシナモンをふりかける

エッグノッグは、アメリカではクリスマスとかお正月のパーティーに出される飲み物らしい。冬の定番と言ったところなのかな?カスタードクリームの飲み物版みたいな感じだけど、カルダモンとシナモンの香りがいいアクセントで美味しい^^ 

 

* * *

 

「家族になる」って当たり前のようで、実はとても奇跡的なことに思えた。いろいろな人のいろいろな人生があるけど、それぞれの人生をたらしめるものは、ある意味では家族の存在なのかもしれない。ジャックと結婚しなければ、決して出会えなかった子供達がいて、過ごせなかった日々があった。それがケイトにとって確かなもの。邦題の「天使がくれた時間」はとても素敵だけど、原題の「The Family Man」にも納得。好きな人との将来を想像するって小さな、でも大きな幸せだなぁ。

 

 ★AmazonPrimeVideoで鑑賞★

天使のくれた時間 (字幕版)

天使のくれた時間 (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

  

リトル・フォレスト冬⑤

リトル・フォレスト冬/春

2015/日本/120分 

リトル・フォレスト 冬・春

小森という東北のとある村に一人で暮らすいち子。お米や野菜を育て、魚を釣ったり、山菜やアケビを採ってきたり。胡桃や栗なんかを拾っては保存がきくように加工したりする。季節の流れに合わせて日々を送るための数々の知恵。そして自分が食べるために働くということ。そんな自給自足の生活が、印象深い料理を通して描かれる。

 

きっこのスパイスたっぷり「チキンカレー」といち子の即席「チャパティ

幼なじみのきっことケンカしたいち子。次の日、気分転換に雪道を散歩する。家に帰ってみるときっこが家の前で待っていて、そして一言「カレー作ってきた。一緒に食べよ」。 カレーを温めている間に、いち子は、はっと用に寝かせておいた生地をチャパティにアレンジ。仲直りして、カレーを食べた。

 

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①鶏肉を一口大に切ってボウルに入れ、スパイスとヨーグルトを加えて揉み込み1時間ぐらい置く
②フライパンでバターを熱し、ニンニク、生姜、スパイス(クミン、コリアンダー、カルダモン、ターメリック、チリペッパー等)を加えて炒める。
③②にトマト缶を加えて煮込み、さらに①を加える
④鶏肉に火が通ったら、塩、砂糖で味を調え、最後に生クリームを加える

   

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インドの薄焼きパン、チャパティ。ナンは有名だけど、チャパティは食べたことないなぁ。いち子ははっとに小麦ふすまを加えて作っていたけど、小麦ふすまはなかったので私はライ麦粉を加えて作ってみた。カレー屋さんのチャパティも食べてみたい!

スパイスカレーは気が向いた時に作ることが多くて、だからスパイスも簡単なものは家にあった。買うか悩んだけど、思い切って買ってみると意外と使える。タンドリーチキンを作ったり、カルダモンはシナモンロールとかシュトーレンに混ぜられるし、ターメリックはパエリアを作るときにサフランの代用に。ちょっとの間、家がカレーの匂いに包まれるけど美味しいから作ってしまう。

 

* * *

 

ケンカできるってことは遠慮せずに思いを伝えられて、それでいて冷静になったら仲直りできる関係性が親友なんだろうな。仲直りにカレーを作って持って来てくれるきっこがとっても可愛い。私もケンカしたら、美味しいもん作って謝りに行こう。

 

★Huluで鑑賞★

    

リトル・フォレスト冬④

リトル・フォレスト冬/春

2015/日本/120分 

リトル・フォレスト 冬・春

小森という東北のとある村に一人で暮らすいち子。お米や野菜を育て、魚を釣ったり、山菜やアケビを採ってきたり。胡桃や栗なんかを拾っては保存がきくように加工したりする。季節の流れに合わせて日々を送るための数々の知恵。そして自分が食べるために働くということ。そんな自給自足の生活が、印象深い料理を通して描かれる。 

 

雪の日の「はっと汁」

雪の日ははっとが食べたくなる。はっとは小麦粉を水で練った後に十分寝かせないといけないから、雪かきの前に仕込んでおく。「雪かき終って腹減ったところに食べるのがうまいのだ」。

 

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①薄力粉と水を練り、2時間ぐらい寝かせる
②干し椎茸、人参、大根、ごぼう、里芋、油揚げを切る
③煮干しの出汁、酒、みりんと一緒に煮込む
④煮込めたら醤油を加えて味を調える
⑤①を④にちぎり入れて火を通す

   

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モチモチのはっとが美味しい。十分に寝かした生地は、どこまでも伸びていくぐらい滑らか。薄力粉と水を練って置いておくだけでできるし、うどんみたいに切らなくていいからとっても簡単。豚汁とかに入れても美味しそう!冬はあったかい汁が体に染みる。

 

* * *

 

はっとは東北地方に伝わる郷土料理。この映画を観て知った^^こうやって映画を観て新しい料理を知れるのは楽しいなぁ。リトル・フォレストでは説明してくれるけど、ほとんどの場合は説明がないし、洋画に出てくる食べ物で名前が出てこなかったら本当にお手上げのことも多い(笑)

 

★Huluで鑑賞★

    

リトル・フォレスト冬③

リトル・フォレスト冬/春

2015/日本/120分 

リトル・フォレスト 冬・春

小森という東北のとある村に一人で暮らすいち子。お米や野菜を育て、魚を釣ったり、山菜やアケビを採ってきたり。胡桃や栗なんかを拾っては保存がきくように加工したりする。季節の流れに合わせて日々を送るための数々の知恵。そして自分が食べるために働くということ。そんな自給自足の生活が、印象深い料理を通して描かれる。 

 

寒い季節に欠かせない「小豆とお菓子」 

ストレスは甘いもので解消する。だから寒い季節に小豆は不可欠。餅やはっとに絡めたり、小麦粉の生地で包んで焼いておやき風、蒸かせば饅頭。スープの具になったり、マフィン生地に混ぜ込んで焼いたり。保存しておけば一年中楽しめる小豆。手間はかかるけど、冬を乗り越えるためには欠かせない作業。 

 

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①小豆を指でつまんで柔らかくなるまで茹で、水を入れ替えて砂糖を加えてさらに煮る
②ボールにバターと砂糖を入れて混ぜ、さらに卵を加えて混ぜる
③②に薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れてさっくり混ぜ、①を加えてさらに混ぜる
④③に牛乳を加えて混ぜ合わせ、マフィン型に流し入れる
⑤予熱したオーブンで焼く

  

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いち子が小豆のお菓子をいろいろ作っていたけど、食べたことのない小豆マフィンに挑戦。小豆をあまり甘くしなかったのに、生地の砂糖も控えてしまい甘くないマフィンになってしまった(笑) 結局、はちみつを垂らして甘々にして食べるという・・・。

 

* * *

 

「焦りは禁物。あんこ作りも砂糖を早く入れすぎるといつまで煮ても小豆は柔らかくならない」。お菓子作りって手を抜いたら、けっこうそのまま反映される。普通の料理よりも直結する気がするし、後から取り返しのつかないことも多いから緊張する。ちょっとの緊張感を味わいながら作るのが良かったり。

 

★Huluで鑑賞★

    

リトル・フォレスト冬②

リトル・フォレスト冬/春

2015/日本/120分 

リトル・フォレスト 冬・春

小森という東北のとある村に一人で暮らすいち子。お米や野菜を育て、魚を釣ったり、山菜やアケビを採ってきたり。胡桃や栗なんかを拾っては保存がきくように加工したりする。季節の流れに合わせて日々を送るための数々の知恵。そして自分が食べるために働くということ。そんな自給自足の生活が、印象深い料理を通して描かれる。

 

いち子のご馳走「つきたて餅の納豆餅」

 いち子の「一番のご馳走は?」と聞かれて、いち子が思い浮かべたのは、つきたて餅の納豆餅。納豆に砂糖醤油を混ぜ、ついてすぐの熱々餅をちぎり入れたもの。分校での餅つき大会の思い出の味だった?いち子たち子供の仕事は納豆堀りで、味見させてもらった納豆餅は本当に美味しそう。

 

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納豆餅は食べたことがなかったけど、ご飯にかけて美味しい納豆が、お餅に合わないはずがない!食べる前から美味しいのはわかっていたけど、やっぱり美味しい。シンプルな味に癒される。お正月で余ったお餅でまた食べたい^^ 

 

* * *

 

私の一番のご馳走はなんだろう?一番好きな食べ物は間違いなくお寿司と言えるけど、ご馳走はまた別の気がする。普通、ご馳走と言えば値段が高い物を想像しそうだけど、いち子にとっては納豆餅がご馳走。高価とかではなく、中々食べられないという意味でのご馳走っていうことなんだろうな。私はお母さんがよく作ってくれたサーモンのマリネがまず思い浮かんだ。

 

★Huluで鑑賞★

   

リトル・フォレスト冬①

リトル・フォレスト冬/春

2015/日本/120分 

リトル・フォレスト 冬・春

小森という東北のとある村に一人で暮らすいち子。お米や野菜を育て、魚を釣ったり、山菜やアケビを採ってきたり。胡桃や栗なんかを拾っては保存がきくように加工したりする。季節の流れに合わせて日々を送るための数々の知恵。そして自分が食べるために働くということ。そんな自給自足の生活が、印象深い料理を通して描かれる。 

  

クリスマスの「年忘れケーキ」

いち子のお母さんがかつてクリスマスに作ってくれていた2層のケーキ。理屈っぽくてクリスマスにお祝いはしてくれなかったけど、ケーキはほうれん草の緑と赤米の赤でクリスマスカラーになっていた。今は黒米しか育てていないから、黒米の紫に合わせてかぼちゃで2層のケーキを作ってみたいち子。きっこたちが揃ってクリスマスではなく年忘れお茶会が始まる。 

 

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①黒米を炊いて米麹とあわせて甘酒を作る
②①と砂糖、サラダ油、薄力粉、ベーキングパウダーを混ぜる
③茹でかぼちゃと卵と②の①以外を混ぜる
④パウンド型に②と③を2層に流し入れオーブンで焼く
⑤冷ました④に生クリームでデコレーションする

  

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黒米の甘酒が入っている紫の生地はすごくモチモチ。茹でかぼちゃ入りの生地はしっとり。モチモチとしっとりの食感が面白い。甘さ控えめの生地で生クリームとの相性も抜群!かぼちゃだけのパウンドケーキにレーズン入れてもありだな~^^

 

* * *

 

初めて観たときからこの2層のケーキにめちゃくちゃ憧れていた!2層になるように生地をパウンド型に流し入れるけど、焼き上がるまでは確認できない緊張感。ドキドキしながら取り出してみたら無事2層に!良かった~~^^買ったケーキも特別で美味しいけど、手作りもいいな。私も静かに年忘れお茶会したい。

 

★Huluで鑑賞★

  

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

2018/日本/120分

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

筋肉が徐々に衰えていく難病・筋ジストロフィーを患う鹿野靖明、34歳。体で動かせるのは首と手だけ。人の助けなしには生きられない彼だが、病院を嫌い、自ら大勢のボランティアを集めて自立生活を始めてしまう。北大の医学生・田中も彼を支援するボラの一人。そして田中の彼女の美咲も、思いがけず鹿野のボランティアになることに。新人ボラの美咲は、鹿野のワガママっぷりに戸惑い衝突することも多々あったが、彼の素直で自由な生き方に次第に共感していく。鹿野も美咲の忖度なしの純粋さに惹かれていき・・・。

 

こんな夜更けに「バナナ」かよ

体で動かせるのは首と手だけの鹿野。身の回りのことは全てボランティアにしてもらう生活を送っていた。鹿野の要望は時にむちゃくちゃなもので、深夜の2時にバナナを食べたいと言い出し、「食べなきゃ寝れない」とまで。美咲は呆れながらも、街中をバナナを探して走り回る。

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ずっと、タイトルはどういうことなんだろう?って思っていたけど、序盤も序盤でその謎が解ける。そこからのストーリーが 素敵なものだった。美咲の純粋さ、田中君の大学生らしい葛藤、鹿野の生きる力強さ。素直に「私も頑張ろう」と思えた。毎日何かちょっとだけでも誰かの助けになれたらいいなぁ。