キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(Catch Me If You Can)
2002/アメリカ/141分
父親の事業が失敗したことをきっかけに、裕福な暮らしが一変、それまでの幸せだった家族の生活が崩れ始める。フランク・アバグネイルは16歳で家を飛び出し、あの手この手を使って生活していた。巧みな言い回しに甘いマスクで法を犯していくアバグネイル。何と21歳になるまでの間に約400万ドルをも稼ぐ天才詐欺師となっていた。しかし、 FBIの捜査の手も次第に及ぶようになって・・・。
16歳の誕生日、自分で焼いた「ホットケーキ」
父親が家に帰って来ると一人ホットケーキを焼く息子の姿が。「息子の16歳の誕生日の夕食がホットケーキだと?」と言う父に、“覚えてたのか”という顔をするフランク。
字幕では「ホットケーキ」となっていたけど、英語ではpancakesと言っていた。英語のことはわからないけど、日本ではパンケーキとホットケーキってけっこう印象が違う。字幕がついた頃はパンケーキがそんなに知られるところではなかったと思うけど、ホットケーキっていうフレーズがすごく好き。
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何が一番すごいって、この映画が実話に基づいているということ。巧みな話術と甘いマスクでたくさんの人を欺いていくアバグネイル。この大胆さには本当に驚かされる。大金を手に入れ、高価な服に身を包み、パーティーを開き・・・贅沢三昧なのだけど彼自身が心の内に抱える誰にも真実を打ち明けられない寂しさや追われ続ける生活への葛藤なんかが見えてくると早く捕まってとはならない。冒頭に逮捕されるシーンがあるものだから、アバグネイルの逃避行に終わりが来るのはわかっていたけど、さらにその先にあるドラマが素晴らしい。実話だったからこそ、なおさら温かい気持ちになる。ディカプリオが良いのはもちろん、 FBIのトムハンクスが最高すぎる・・・。
★AmazonPrimeVideoで鑑賞★