マザーウォーター
マザーウォーター
2010/日本/105分
京都を舞台に、地に根を張って生きている人たちの生活が、それぞれの色で広がっていく。何気ない暮らし、何気ない会話。ゆっくりと時間が過ぎていくなかで、ぽつりぽつりと呟かれる言葉に、クスッと笑ったり、元気が湧いたり。平凡な日常のようで、こんな穏やかな暮らしできているかな〜?
店先で食べる「お豆腐」
銭湯で大きなお風呂に入る、カフェでコーヒーを飲む、バーでウイスキーと会話を楽しむ。そしてお豆腐屋さんにお豆腐を買いに行く。いろいろな仕事をしている人たちが、一つの街の中でつながっていく。どれもこれも素朴な日常が感じられるのだけど、昼間からベンチに座ってのんびりお豆腐を食べるシーンは、何とも和む。BGMも何もない、聞こえてくるのはカラスの鳴き声だけなんだけど、だからこそ心から落ち着けるのかもしれない。京都は美味しいお豆腐屋さんが多いし、出来立てだったらなおさら美味しいんだろうな。
①お豆腐を買う
②きれいにビニールのふたをはがし、水を切る
窓際やベランダで食べると、より雰囲気を味わえるはず!私もたまにする究極にズボラな食べ方かと思っていたけど、昼間から豆腐だけをひたすら食べるのって何かいい。
八百屋さんで買ったそら豆の「かき揚げ」
このシリーズは、素朴な手料理が出てくるのが毎回楽しみで、自分で料理したものをただ食べるという過程が大好き。今回も心惹かれる料理がいくつも出てきた。とりわけ、もたいまさこさんが作るそら豆とごぼうのかき揚げは、八百屋さんで旬の野菜を選んで、作って、食べる。一人の晩酌、それもまたいい。その一連の流れが私は好き。
①そら豆は薄皮を剥き、ごぼうは千切りにする
②衣につけて、油で揚げる
少し衣が少なかった模様。素揚げ感強目なかき揚げができてしまったけど、ごぼうのシャキシャキとそら豆のむっちりした食感が何とも言えなくて美味しい。いいおつまみだ!
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これといった事件が起こらないことはわかっているのに、ただただ見てられる。見たくなる。むしろそれを求めているような気さえする。気づいたら向かってしまっているような、気兼ねなく居座れるバー、私も見つけたい。
★Huluで鑑賞★