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パラサイト 半地下の家族

パラサイト 半地下の家族(기생충)

2019/韓国/132分

パラサイト 半地下の家族(字幕版)

キム一家の住まいは価格の安い半地下にあったが、家族全員が失業中なため一層貧しい生活を送っていた。そんなある日、長男ギウが友人から家庭教師の働き口を紹介してもらう。採用されるために身分を偽り面接に向かった先は、何とIT企業でCEOを務めるパク氏の大豪邸だった。こうして本来なら関わるはずのないキム家とパク家の繋がりができてしまい、そして、この繋がりが強まるほどに、それぞれの暮らしは奇妙に変化していくのだった。

 

 韓牛と「チャパグリ」

チャパグリは、パク家の長男、ダソンの好物。韓国のインスタント麺の一つ”チャパゲティ”と”ノグリ”を混ぜて作ったアレンジメニューで、韓国で実際に流行った食べ方。ダソンの母は、チャパグリを作る際に韓牛を入れるように家政婦に命じる。韓国でも牛は贅沢な食べ物。チャパグリみたいな庶民の食べ物に入れて食べるところに、何やら不穏な融合を感じた。

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①ステーキ肉をサイコロ状に切って、フライパンで焼き目がつくまで炒める
②鍋に湯を沸かし、沸騰したところにチャパゲティとノグリの麺・かやくを一緒に入れ、5分茹でる(硬めなら4分ほど)
③5分経ったら、湯切りをして再び鍋に戻す(少し茹で汁を残しておく)
④③に①のステーキ肉と粉末スープを加えて混ぜ、余分な水分がなくなるまで炒める

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上がノグリ、下がチャパゲティ。ノグリはピリ辛ラーメンみたいな感じで、チャパゲティは甘じょっぱい焼きそばみたいな感じ。そもそもチャパゲティ自体が、チャジャン麺(韓国風ジャージャー麵)とスパゲティのハイブリッドという。

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ノグリもチャパゲティも麺の太さに違いは感じられず、一緒に茹でてしまえば区別がつかなかった。太めのモチモチ面が濃厚なソースに絡んで美味しい。味は、チャパゲティの甘じょっぱいの後にノグリのピリ辛が追いかけてくる感じ。私はけっこう好き!脂身の少ないお肉を(ケチって)買ってしまったから、歯応えがありすぎて麺となじむはずもなく、一緒に食べるという感じにはならなかったのが残念。映画の完璧な再現を求めるなら、サシがたくさん入ったステーキ肉がおすすめかも。

 

「桃」

ちょっとキーワードな桃。

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桃の毛に注目してみる。いっぱい生えてる。よくわかる。

 

* * *

 

もちろんフィクションなんだろうけど、半地下の家族も裕福な家族も出てくる人出てくる人が本当にリアルで、映画だということを忘れそうになる。だけど、この自然な雰囲気こそ、本当はめちゃくちゃに計算されているんだろう。韓国の映画らしい感じと、加えて設定とか展開にすごくハマった!