君の名前で僕を呼んで

君の名前で僕を呼んで（Call Me by Your Name）

2017／イタリア・フランス／132分

1983年、北イタリアのどこか。17歳のエリオは、両親と避暑地を訪れ、ゆったりと流れる夏の時間を楽しんでいた。そこに大学教授の父が、大学院生で24歳のオリヴァーを招く。エリオとオリヴァーは、自転車に乗って街を散策したり、ピアノを弾いて聞かせたり、泳ぎに行ったりして過ごす中で、徐々にお互いに惹かれていく。しかし、夏の終わりは、二人の別れの日が近づいていることも意味していて・・・。

明るいテラスと「卵」と「桃」と

温かな日差しが差し込むテラスで、朝食を囲むエリオと両親、そしてオリヴァー。オリヴァーが半熟卵を食べようとするのだけど、つい潰してしまう。お手伝いさんが新しいものをきれいに剥いてくれるのだけど、他にも半熟卵のシーンは出てくるからすごく気になる。溢れ出す黄身は何を意味している？

そしてエリオのお母さんが育てる果物の数々。桃、さくらんぼ、アプリコット、ざくろ・・・。アプリコットジュースはとっても濃厚で美味しそうだった。お母さんの気さくな雰囲気も好き。

・チョコレートクレープ　・半熟卵　・コーヒー　・フルーツジュース　・桃　

北イタリアの朝食ってどんなのだろう？エリオがクレープみたいなものに、おそらくヌテラを塗っているのが見えて、調べてみた。ヌテラはイタリア発祥で、クレープに塗って食べるのも定番な食べ方らしい。これはクレープに間違いない！と思ってクレープを焼いて、チョコソースをたっぷり（近所のスーパーにヌテラが見当たらず、今回は断念・・・）。それから、半熟卵（沸騰したお湯に5分）とコーヒー、フルーツジュースも。デザートは桃でとっても充実した朝食に。

半熟卵をこうやってエッグスタンドに立ててスプーンですくう食べ方にずっと憧れていて、ようやく夢が叶った！ちなみにこれはエッグスタンドではないのだけど（笑）憧れたきっかけは、【ルパン三世 カリオストロの城】で伯爵が食べていたから。当時は、卵をすくって食べるっていう概念すらなかったから、なんだろう？！って。とっても美味しそうなものとして記憶に残った。

 ＊　＊　＊

ただ人を愛することに、周りの目を気にしないといけないなんてつらい・・・。だけどエリオもオリヴァーも本当に素敵だった。二人を優しく見守っていた父と母もとても温かい。ティモシー・シャラメの涙が、ずっと記憶に残っている。
明るい太陽の光が差し込む北イタリアのどこか。ギターやピアノを弾いたり、読書したり、泳いだり、夜な夜な遊んだり。私も、閉じた瞼がじんわり明るくなるみたいに陽が差し込んできて、ゆっくり起きるみたいな朝を迎えたい！

★Huluで鑑賞★