リトル・フォレスト夏②
リトル・フォレスト夏/秋
2014/日本/111分
小森という東北のとある村に一人で暮らすいち子。お米や野菜を育て、魚を釣ったり、山菜やアケビを採ってきたり。胡桃や栗なんかを拾っては保存がきくように加工したりする。季節の流れに合わせて日々を送るための数々の知恵。そして自分が食べるために働くということ。そんな自給自足の生活が、印象深い料理を通して描かれる。
すっきりさっぱり「米サワー」
梅雨の畑仕事は湿気とのたたかい。ジメジメぬるい空気が体中に纏わりつく。すっきりさっぱりした~い。そんなときに飲みたくなるものがある。「米サワーしこんどくかぁ」田んぼの雑草取りをしながらいち子がつぶやく。 冷蔵庫で冷やした米サワーを、蒸し風呂のような草刈り作業の後にグイッと一杯、爽やかなシーン。
①お米を多めの水で炊いてお粥をつくる
②そこに麹を入れて半日ほど放置して甘酒をつくる
③できた甘酒にドライイーストを加えて放置
④時々ようすを見てシュワッとしてきたら布で濾してビンなどに注ぐ
※シュワシュワ湧かせすぎ注意!
麹なんてどこに売ってるの?と思ったけど、意外と普通にスーパーで見つけられた。甘酒の作り方も丁寧に書いてある!理科の実験みたいに混ぜて、あとは放置で意外と簡単。
冷蔵庫でキンキンに冷やした米サワーは甘いのだけど、微炭酸のおかげで爽快。カルピスでもなし、ビックルでもなし(乳製品と比べちゃダメか)なんだろう!でもむちゃくちゃ美味しい。
* * *
なんとなく気が沈んだときに、いち子と小森の大自然を見ていると、梅雨の湿気とか、微睡んだ昼下がりとか、秋が冬を連れてきた匂いとかがリアルに感じられて、ほっとする。お料理したくなるし、台所だってキレイにしたい。やっぱりいち子は私のロールモデル。
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