映画をたべる

映画にインスパイアされてます🥺

湯を沸かすほどの熱い愛

湯を沸かすほどの熱い愛

2016/日本/125分

 湯を沸かすほどの熱い愛

双葉と安澄の母娘の二人家族。そこに家出をしていた父、一浩が、隠し子の鮎子を連れて帰ってくる。母、双葉には、どうしても彼に戻って来て欲しい理由があり、探偵を雇って探し出したのだった。その出来事の少し前、彼女は自分が重い病気だということを知ってしまう。双葉は一浩を呼び戻し、余命幾ばくも無い中で、娘のために今できることを体を張ってこなしていった。

 

我が家のルール お誕生日の「しゃぶしゃぶ」

鮎子が初めて幸野家にやって来た日、家族全員でしゃぶしゃぶを食べた。初対面でみんな黙々と食べる中、場を和ませようと一浩は「しゃぶしゃぶする時ってさ、なんでこう一緒にしゃーぶしゃーぶって言いたくなるんだろうな?」と言うけれど、誰からも反応は返ってこない。安澄は、早々に席を立ってしまう。それから月日が流れて、鮎子の誕生日の翌日。朝ごはんがしゃぶしゃぶだった。「朝っぱらからしゃぶしゃぶ・・・」と言う父に、安澄がピシッと「我が家のルールだもん」と一言。幸野家では、誰かのお誕生日にしゃぶしゃぶを食べるのがルールだった。大きな戸惑いもあったけど、お互いが少しずつ歩み寄り、家族になっていく様子が伝わってくる。みんなで「しゃーぶしゃーぶ」と言いながら食べた印象に残るシーン。

f:id:yutam717:20200629123403j:image

 

①好きな野菜やきのこをお皿に盛り付ける
②ポン酢とごまだれを取り皿に準備する
③湯が沸いたら”しゃーぶしゃーぶ”と言いながらしゃぶしゃぶする

f:id:yutam717:20200628200139j:image

しゃーぶしゃーぶ。ちょっと暑いけど、さっぱりポン酢で最高!このシンプルさが大好き。 野菜もいっぱい食べられる。なんでだろう?やっぱり、「しゃーぶしゃーぶ」って言ってしまう。

 

* * *

 

かっこ悪い姿を馬鹿にしたり笑ったりしない。その人が持つ未熟な部分を見つめてあげるお母ちゃん。厳しい言葉も掛けるけど、それはその人を信じてのこと。お母ちゃんの周りには、一皮剥けるのを待っている人がたくさんいた。死が近づいてきても“生きる意味を見失いたくない”というお母ちゃんの願い。そして家族の支えで成り立つ時間は、涙なくしては見られない。お母ちゃんの“生きる意味”という言葉が頭の中でぐるぐる回る。私の生きる意味って?

 

Amazon Prime Videoで鑑賞★