映画をたべる

映画にインスパイアされてます🥺

夜は短し歩けよ乙女―夏の夜

夜は短し歩けよ乙女

2017/日本/93分

夜は短し歩けよ乙女

1年にも感じられる長い長い不思議な夜は、それでもたった一夜の出来事。春の夜は先斗町での冒険と人との出会い。夏の夜は古本市で本の海を泳ぎ、秋の夜はお祭り気分に身を任せ、そして迎える冬の夜。鮮やかな色彩と独特かつ愛らしいタッチで描き出される京都の街並みと個性的なキャラクター、そして、あと一歩が踏み出せない先輩と黒髪の乙女の恋の行方が楽しみな映画。

 

古本市の本取り合戦と激辛「火鍋」

乙女は納涼古本市のチラシを見て、突然「ラ・タ・タ・タム」という絵本を思い出す。今はもう無くしてしまって手元にないその本に、乙女はまた会いたくなった。乙女にとって特別な本の存在を知った先輩もまた、古本市へ出向くのだけど・・・。

ひょんな事件に巻き込まれ、李白さんが主宰する本取り合戦に参戦することになった先輩。乙女の心を掴むために何としても「ラ・タ・タ・タム」を手に入れたいところ。そのためには轟々と燃え上がる激辛の火鍋を誰よりも長く食べ続けなければならなかった。

f:id:yutam717:20200801193320j:image

 

①ニンニク、生姜、長ネギ、豆板醬、鷹の爪、花椒などをごま油で炒める
②香りが出てきたら、水と鶏ガラスープの素を加える
③豚肉、しめじ、舞茸、きくらげ、豆腐、豆苗など好きな具材を煮込む

f:id:yutam717:20200801134336j:image

先輩たちが食べる火鍋はめちゃくちゃに辛そうなんだけど、この映画は食べ方の描き方がとても美味しそうで、食べたくなる。でも、虹色の吹き流しが見えてしまうぐらい辛いのは嫌だから、辛うまなぐらいに調整。せっかくだからお肉以外にも具だくさんにしたけど、今回の功労賞はきくらげ!煮込んでもあまり汁を吸いすぎることがなく、最後までぷりっぷりだった♩ 

 

f:id:yutam717:20200801134357j:image

ラ・タ・タ・タム!図書館にあった!!図書館ってやっぱりすごい。乙女が心の指針にしていた本はどんなだろう?いつぶりの絵本かしらと思いながら読んでみる。やっぱり絵本と言っても侮れない。著者が外国の方だからか、独特な世界観なのが余計に引き込まれる。大人でもけっこう集中して読めるものだな~。 

 

* * *

 

人と人、本と本、恋と鯉、そして京都中にばら撒かれた李白風邪は、偶然のようで実は必然にも思えるたくさんの巡り合わせ。どこかの誰かが押したスイッチで私の人生の歯車が動き出したりするなんてことがあるのだと本当に思う。

それにしても、星野源さんの声ってなんでだろう、すごく落ち着く。そして、うまい。他にも、ロバートの秋山さんや、ロッチの中岡さん、コカドさんといった芸人さんの声も妙に心地いい。そして、やはりうまい。もちろん豪華声優陣の下支えあってこそだとは思うのだけど。

 

Netflixで鑑賞★