日日是好日
日日是好日
2018／日本／100分
大学生の典子は、いとこの美智子に誘われるがまま、茶道教室に通うことになる。でも、お茶の世界は思った以上に複雑で、覚えないといけないことがたくさんあって、二人は面喰ってしまう。最初は嫌々に通っていた典子だったけど、気づけばお茶の教室に通うことが彼女の習慣になっていて、誘ってきた美智子がやめてしまっても、ただ一人通い続けた。お茶を習うこと以外は平々凡々に見えた典子の人生も、少しずつ動いていく。
お茶と季節の「お菓子」
お稽古初日。武田先生が、お茶を点ててくれる。そのとき頂くのが最初のお菓子。ちょこんと並んだお菓子が何とも可愛らしい。先生が「あやめ饅頭よ」と教えてくれる。他にも映画を通して、色鮮やかで、職人技のお菓子が登場するけど、どれも季節が感じられるもので、今更ながら、日本においていかに自然が大切に思われてきたのかが伝わってきた。そう言えば、そんな風に思ってお菓子食べたことなかったかも〜。
初蛍
おたくさ
青柚
原作にも登場するという、赤坂の「塩野」さんの生菓子！！鮮やかでかわいい〜〜。本当に芸術だ。見ているだけですっごく癒される。6月の生菓子たちはどれも涼やかな印象で、ジメジメ蒸し暑い天気を爽やかに感じさせてくれる。一つ食べただけで何とも言えない幸福感。優しい甘さってこういうことを言うんだ。お茶も飲んでみたかったけど、それはまた次のお楽しみ♩そもそも、お菓子を食べた後にお茶を頂くということをこの映画を観て初めて知った。
＊ ＊ ＊
武田先生の「何でも頭で考えるから、そういう風に思うんだね」という言葉は目から鱗。私にも典子にも共通するところがたくさんあった。雨の日は雨を、夏にはその暑さを、そして冬にはその寒さを。その日その日が素敵な日。梅雨はジメジメ嫌だけど、だからこそお菓子の涼やかさに気がつける。どんな日でも、それもまた好し！と感じたい。
★Amazon Prime Videoで鑑賞★
