リトル・フォレスト秋②
リトル・フォレスト夏/秋
2014/日本/111分
小森という東北のとある村に一人で暮らすいち子。お米や野菜を育て、魚を釣ったり、山菜やアケビを採ってきたり。胡桃や栗なんかを拾っては保存がきくように加工したりする。季節の流れに合わせて日々を送るための数々の知恵。そして自分が食べるために働くということ。そんな自給自足の生活が、印象深い料理を通して描かれる。
寒さを招く「栗の渋皮煮」
小森の村で栗の渋皮煮が流行った。誰かが作るとあっという間にブームとなって広がっていくのが、田舎ではよくあることなのかもしれない。隠し味にお醬油を垂らしたり、ワインやブランデーで香りを付けたり。汁ごと瓶に入れれば長期間の保存も可能。糖が染みて餅菓子みたいになった栗の渋皮煮はとっても美味しそう。熱いお茶と栗の渋皮煮、そして薪ストーブ。栗が寒さを招き寄せる。
①栗は鬼皮を丁寧に剥き、重曹を入れて茹でる(3回ぐらい繰り返す)
②途中で栗のわたと筋を丁寧に取る
③さらに重曹を抜くために2回ぐらい茹でる
④重量の6割の砂糖を入れて煮詰め、最後にブランデーなどで香りを付ける
栗の渋皮煮は正直なところ作るとなるとかなり大変。一人でやっていると手は痛いし、終わりは見えないしで「うあ〜〜〜」となる(笑)それでも年に一度、どうしても作りたくなるのは、やっぱり美味しいから!ちまちました作業は好きなんだけど、それでも年に一度かなぁ(笑)
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「栗が寒さを招き寄せる」 というセリフがとても好き。あ~今年もこの季節が来たな~と思う”何か”が人それぞれにあるんだと思う。私はやっぱり今の季節の金木犀の香りに毎年癒されている。これから寒くなるなぁと思いながら。
★Huluで鑑賞★