海街diary③
海街diary
2015／日本／126分
鎌倉の古い家で暮らす幸、佳乃、千佳の三姉妹。父は15年前に突然姿を消し、母も娘たちを残して家を出てしまう。それ以来、三姉妹の長女・幸が、母親代わりをしながら家を守ってきた。ある日、父の訃報が届き、その葬儀に参列することになった三姉妹。そこで腹違いの妹・すずと出会い、彼女の母親もまた既に他界していることを知る。父を奪うきっかけとなった女性の娘だが、葬儀での健気なすずの姿を見て、幸は思わず「一緒に暮らさない？」と声を掛け・・・。鎌倉での四姉妹の新たな生活が始まる。
うちのカレーは「ちくわカレー」
千佳ちゃんにとって“うちのカレー”と言えば、おばあちゃんのちくわカレー。お母さんが出て行ったときに、まだ幼かった千佳ちゃんは、お母さんのシーフードカレーの味はあまり覚えていない。だから、千佳ちゃんにとっての“うちのカレー”は、ちくわカレー。その話を聞いて、すずも、この前は初めて食べたと言ったしらす丼が、実はお父さんがよく作ってくれていたものだったと打ち明ける。
普段のカレーだけど、お肉だけちくわに代えて作ってある。味は、想像以上にシーフードで驚く。ちくわだけの味とは思えない！千佳ちゃんが言っていたみたいに確かに好き嫌いが別れそうだけど、私はこれはこれでありだなと思う！つまり美味しい（何でも美味しいと言っている気もするけど・・・）。
＊ ＊ ＊
四姉妹が本当に素敵。それぞれに個性があって、人間くささがあって、身近に感じてしまう。お父さんともお母さんとも長く過ごせなかった千佳ちゃんだけど、そんなこと全然気にせず、すずに優しく接してあげている。彼女のこの温かさは、さっちゃん、よっちゃんに愛されて育ったからなんだろうな。
働いて、美味しいもの食べて、お酒を飲んで、笑ったり、愚痴ったり。何気ない日常も映画になると輝いて見える。自分の日常も見つめ直さなくちゃ。
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