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グリーンブック①

グリーンブック(Green Book)

2018/アメリカ/130分

グリーンブック(字幕版)

ニューヨークの一流ナイトクラブで用心棒を務めるトニー・リップだったが、クラブの改装で一時無職になってしまう。そこで紹介された仕事が、アメリカ南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニスト、ドクター・シャーリーの運転手をすることだった。 1962年、黒人差別が根強く残る南部をあえて選ぶドクター。そんな彼のツアーに同行したトニーが手にした馴染みのない「グリーンブック」とは、黒人が利用可能な施設を記した旅行ガイドブックだった。最初は黒人に対する差別意識があったトニーも、旅を続ける中で、ドクターとの絆を深めていく感動の実話。

 

ケンタッキーで「ケンタッキーフライドチキン

ドクターとトニーはコンサートツアーでケンタッキー州を訪れるのだけど、トニーはケンタッキー州に入ったところで、ケンタッキーに来たからにはフライドチキンだ!とやや興奮気味。どうやらKFCを食べるのが念願だったらしく、バーレルで買って、運転しながら食べ始めてしまう。ドクターも勧められるけど、育ちのいい彼はナイフもフォークも使わずに食べることに抵抗があって断っていた。結局は半ば強引にトニーに食べさせられてしまうのだけど、その味は美味しく、トニー流の骨の捨て方まで真似するほど。なんだかおかしくなってきて二人して笑ってしまう微笑ましいシーン。

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やっぱりケンタッキーのフライドチキン美味しい!トニーは運転しながら食べていて、さすがに私は、チキン食べながらハンドル握るのには抵抗あるけど、家で手をギトギトにして食べるのは全然OK!

 

* * *

 

目を疑うような残酷なことを人間が同じ人間にしていて、その連続で、観ていて暗い気持ちにもなってしまうのだけど、でもそんな時にトニーに救われる。思ったことは何でも口にする彼だけど、それは彼の素直さからくるもので、だから憎めない。ドンをサポートする良きパートナーとしてどんどん頼もしくなって、二人の絆が徐々に深まっていくのがわかるシーンでは、都度感動してしまった。黒人差別について私が知っていることなんて本当に氷山の一角だなぁ。

作中、フライドチキンが黒人の好物として偏見の目で見られていた食べ物だったと知って、少し複雑な気持ちだったけど、お構いなしにガツガツ食べるトニーと、食べたことすらないドクターの対比はこの映画のハイライトだったかも。