コクリコ坂から①
コクリコ坂から
2011/日本/95分
2011年公開。キャッチコピーは「上を向いて歩こう。」
東京オリンピックの開催を目前に控えた日本のとある高校での物語。学園内の歴史ある建物を取り壊すか保存するかの論争が巻き起こり、学生たちはそれぞれの思いを胸に、青春を捧げていく。
みんなで「朝ごはん」
♪ みんなで朝ごはん 私が作った 急いで 急いで でも味わって食べてね・・・
「陸ちゃん、私の目玉焼きあげる」
「やったぁ!」
「だめよ、北斗さん。食べなきゃ」
映画が始まってすぐに流れてくる手嶌葵さんの「朝ごはんの歌」は、このシーンにもぴったり合っていて大好き。朝から頑張ろうって気持ちにしてくれる。
続く朝ごはんも美味しそう。やっぱり納豆は欠かせないなぁ。この時代は、納豆にお醤油を垂らしていたのね。今では美味しいタレとからしが適量セットされていて、入れすぎることもない。50年以上も前のお話なのか・・・。
・ごはん ・小松菜と豆腐の味噌汁 ・ハムエッグ ・千切りキャベツ ・納豆
* * *
今の方が間違いなく便利な世の中なはずだけど、この時代を生きる人たちから生きづらさは感じられない。自分の意見をしっかりと持ち、議論を交え、時には理事長(大人)にだって直談判しに行く。すごいし、逞ましい。そして何より自由だ。時代に逆行する必要はないと思うけど、かつての暮らしに学ぶ気持ちは大切にしたい。
映画のキャッチコピーにもなっている「上を向いて歩こう」が作中流れてくる。全然色褪せていない。ジーンっと温かい気持ちにしてくれる。「朝ごはんの歌」もエンディングの「さよならの夏」もいい。音楽が印象に残った映画。もう夏も終わるのかぁ。