クロワッサンで朝食を
クロワッサンで朝食を(UNE ESTONIENNE A PARIS)
2012/フランス・エストニア・ベルギー/94分
タイトルからして美味しそうな響き!と思って視聴開始。パリで孤独に暮らす老婦人フリーダのもとに、介護をしていた母の他界をきっかけに再び働き始めたアンヌが家政婦としてやって来る。フリーダはなかなか気難しい性格で、アンヌが作った朝食には手を付けようともしない。なぜならフリーダの朝食は「クロワッサンと紅茶」と決まっているから。それでも、最後にはきっと気難しいフリーダもアンヌに心を開いて二人仲良く美味しそうにクロワッサンを食べてくれるんだろうと想像していたけど、考えが甘かった。そうは簡単に話が進まないところが、ある種この映画の見どころなのだ。
パン屋さんの「クロワッサン」
それでもやっぱりこの映画を見た次の日にはクロワッサンを食べたくなる。フリーダはスーパーとかで売っているクロワッサンはプラスチックだと言って食べなかった。彼女なりのこだわり。
私はスーパーのクロワッサンももちろん好きだけど、せっかくだから今回は、フリーダ気分でパン屋さんのクロワッサンを買ってみた。口に入れた瞬間にバターの香りがぷわっとする。サクサクもいいけど、少し温めなおしてふわふわジューシーにして食べるのが好き。しっかりカロリーを携えていながら、あっという間に食べ終わってしまう。罪なやつ!
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気難しいフリーダはやっぱり気難しかったけど、それを静かに見守るアンヌはパリに来てどんどん素敵になっていった。自分の気持ちを上げるのも下げるのも自分次第で、愛する人に上げ下げされていたらいけないなと自戒の念も込めて思った映画だ。
★Amazon Prime Videoで鑑賞★